ママになってもガンガン握ってVを

産休からの復帰戦で優出を果たした土屋南

 産休から戻り、1年2カ月ぶりの実戦だった先月の津・ヴィーナスシリーズ第16戦。「デビュー戦よりも緊張した」と土屋が話す初戦を5着で終えると、2走目で早くも復帰後初の1着をゲット。3コースから持ち味の「握るレース」を披露し、笑みがこぼれた。優出も果たしたが6コースから見せ場なく6着。それでもマドンナレーサーの復活に多くのファンが興奮したに違いない。

 

 もちろん一番興奮したのは土屋自身であり、一番ホッとしたのは夫の佐藤翼(33=埼玉)だろう。「無事に終えてくれりゃー、それでええんよ」。SNSを介してのこの発言は、短文ながら夫婦愛の深さを感じさせた。

 

 順調な復帰の裏には当然、相当な努力があった。「ウエートトレーニングをしながら筋力をキープ」したという。「師匠の村岡賢人さんと一緒に練習。師匠に“もう大丈夫、走れるよ”と保証してもらえました」。周囲の支えは大きかった。

 

 復帰を決めたからには愛する夫と息子のために頑張るだけ。現在は13日まで開催のまるがめ・オールレディースに出走中だ。

 「次は優勝できるように頑張ります」。決意を胸に持ち味のガンガン握るレースを…。かっこいいママさんレーサーの姿を全国にアピールする。

土屋 南(つちや・みなみ)

 1997年(平9)1月26日生まれ。岡山県出身の24歳。岡山支部の119期生として16年11月の児島でデビュー。初1着は17年7月のからつ。昨年7月の住之江ヴィーナスシリーズで初優勝。同期に井上忠政、黒野元基、西橋奈未ら。1メートル61、48キロ。血液型A。

 

2021年12月9日付スポニチ本紙より

※記載内容はスポニチ本紙掲載時のものです。