偶然の出合い 小2で「一目ぼれ」

まずはB1昇級を目指す松尾怜実

 レーサーの道を選んだのは偶然か必然か…。

 

 家族旅行で乗る予定だったフェリーが事故のため欠航。空いた時間にたまたま訪れたのが近くにあったボートレース若松だった。「一目ぼれでした。心臓がバクバクして、そこから忘れることができず…。卒業アルバムにも書いたほどです」。初めて生で見る激しいバトルは小学校2年生の乙女心を貫くと同時に人生まで一転させた。父の正人(50)、兄の勇吾(22)は共に現役の競輪選手。レーサー一家に育った影響か決断は早かった。

 

 「中学、高校のバレー部で集団生活の厳しさを学びました。高校を卒業してからは競輪選手に交じってトレーニングをしていました」。体も心もばっちり仕上げボートレーサー養成所に4度目の試験で合格。

 

 元人気レーサーの荘林幸輝教官から“ターンがうまい”の太鼓判を押され晴れて卒業するも、デビュー節の最終日にフライング。「スタートの大切さを知りました。今は1艇身の質のいいものを心掛けています。そしてスピードがあってメリハリのあるターンを目指しています」。課題は山積みだ。目下の目標は師匠・中田達也との約束でもある「まずはB1級になるために、こつこつと練習」。次走は26~29日に開催されるとこなめ一般戦。

松尾 怜実(まつお・さとみ

 1999年(平11)10月27日生まれ、熊本県出身の21歳。福岡支部所属の127期生。20年11月に芦屋でデビュー。父の正人、兄の勇吾は競輪選手。「メンタル面はボートも競輪も一緒。父のアドバイスは勉強になります」と恵まれた環境に感謝。1メートル54、47キロ。血液型AB。

 

2021年6月24日付スポニチ本紙より

※記載内容はスポニチ本紙掲載時のものです。