強くなって戸田に子供食堂を

明日からとこなめに参戦する前田紗希

 前田紗希といえばバレエ。全国3位の実績を持ち、米国留学も経験した素材だが、父・前田光昭(52=埼玉)の背中を追うようにボートレーサーへと転身して8年目に入った。20年には蒲郡、戸田で2回の優出。今期は勝率5・67(24日現在)と初のA級入りも狙える位置にいる。「ペラのことが以前より分かってきた。ペラをいい状態でキープできるようになってからは落ち着いてレースできるようになった」。経験が実を結び始めた。

 

 私生活では昨年9月、子供食堂を支援する「タグボートプロジェクト」を立ち上げた。女性レーサーがデザインしたTシャツを販売、利益金を支援団体に寄付する活動だ。「何か人の役に立ちたい」。休み返上で奮闘する中、11月に父・光昭がレース中の事故で高次脳機能障害に。心配や不安を抱えながら父は復帰に向け、娘はレースとプロジェクトに全力投球。父は来月の復帰が決定、娘は寄付を実現させた。

 

 今後の目標をこう語った。「選手として毎年、少しでも成長したい。そして支援活動が大きくなり、ボートレース戸田で子供食堂ができたら…」。父親譲りの不屈の精神で前に進み、ファンや子供たちを笑顔にしていく。前田の次走は、あす26日からのとこなめ一般戦だ。 

前田 紗希(まえだ・さき)

1993年(平5)2月21日生まれ、埼玉県出身の28歳。7歳からバレエを始め、小5で全国3位に。中学卒業後に米国留学。2年で帰国し、ボートレーサーの道へ。115期として14年戸田で初出走。16年尼崎で初勝利。主な同期は権藤俊光、仲谷颯仁、野中一平、関浩哉ら。1メートル58、51キロ。血液型O。

 

2021年2月25日付スポニチ本紙より

※記載内容はスポニチ本紙掲載時のものです。