持ち前の情熱で周囲巻き込み成長中

ヘルメットを手にポーズを決める来田衣織

 師匠の魚谷智之は「下手だったけど、最初から情熱は凄くあった。どん底からはい上がっていくタイプ」と来田の真っすぐさを評価した。デビュー時「何か一つ勝てるものが欲しい」と魚谷家に泊まり込みでペラの叩き方を教わった。「陶芸家になりたいと思っていたこともあって、何かを黙々と作るのは好き。ペラを叩くのも好きです」

 

 今はもっと強くなるため、丸野一樹に指示を仰ぎ“マルトレ”に励む。「休みの日はほとんどトレーニング。体をしなやかにして力強さもつけたい。丸野さんに感覚統合トレーニングを教えていただいてます」。より良いトレーニング環境を求めて引っ越しもした。

 

 デビューから3年、やってきたことの成果が少しずつ出始めている。今夏、住之江ヴィーナスシリーズで初めてイン逃げを決め、自身初の準優進出を果たした。「中村桃佳さんに教えてもらって、スローのスタートの計算方法が分かったのが大きい」。20年後期適用勝率2.57から同21年前期は4.02にアップした。

 

 振り返ると、多くの先輩からアドバイスを受けた。「今井美亜さん、大山千広さんにもLINEで質問するんです。“巻物”みたいに長いやつ。また来たって思われてる」と笑う。情熱一直線。その熱に周囲を巻き込みながら、どんどん成長していく。14日まで住之江で開催中の、オールレディース「2020MBレディスC」に参戦中だ。

来田衣織(きた・いおり)

 1996年(平8)4月4日生まれ、兵庫県淡路市出身の24歳。兵庫支部所属の121期生。17年11月に尼崎でデビュー。19年1月、尼崎のW優勝戦で初1着。師匠は魚谷智之。1メートル56、52キロ。血液型O。最近ハマっているのは神社などで空を見たりボーッとしてリラックスすること。「自然が大好き!」

 

2020年12月10日付スポニチ本紙より

※記載内容はスポニチ本紙掲載時のものです。