注目はオートバイのプロレーサーから

転身!33歳のオールドルーキー‼

     権藤俊光

バイクで培った感性を武器に成長著しい権藤俊光

 2020年6月6日から行われるGⅠ大渦大賞開設周年記念競走(ボートレース鳴門)は権藤俊光(33=大阪)に注目。オートバイの元プロレーサーで2020トップルーキーに選出された逸材にとって、通算3度目のGⅠとなる。

 

近況勝率7点超え

 20年後期適用勝率は7点超えと絶好調の権藤。

 2019年9月の戸田周年記念でGⅠ初出場を果たすと、2月の近畿地区選手権(尼崎)でGⅠ初優出。そこで1着の太田和美に続いて2着に入線し、3連単の万シュウ決着(1万560円)を演出したのだ。

 このシリーズではGⅠ水神祭→GⅠ初の予選通過→GⅠ初優出→準Vと高いレベルを証明。スタートは控えめながら1Mの攻撃力で勝負し「僕は今泉(友吾=東京)選手みたいなタイプ」と自己分析した。

 オートバイの元プロレーサーで、当時は全日本選手権で活躍。海外のチームとも契約し、イタリアやスペインでの経験もある。それでも「仕事としてお金を稼いでいくことは難しかった」とボートレーサー転向を決意した。

 

養成所の勝率2位

 入所したボートレーサー養成所では在所勝率1位の仲谷颯仁(福岡)に続く2位と能力を発揮した。本来なら卒記競走(優勝戦)の2号艇だったが、事故率オーバーで優勝戦には乗れなかった。それでも教官から「一番まとまっている。いいところを持っている」と太鼓判を押されたほどだった。

 「競技は違うが、バイクをやっていた時の考え方が生きている。プロペラをバイクのサスペンションに置き換えて調整し始めたらうまくいった。バイクはなりふり構わずやっていたが、ボートはレース前にどう気持ちを持っていくかが大切ですね」 27歳でデビューを果たすと強豪ぞろいの大阪支部で順調に成長。「大阪の山崎郡さんたち先輩の姿を見て学んだことは大きい」と話した通り、今では2020トップルーキーに選ばれた。33歳の「オールドルーキー」は「年齢のギャップは感じますね。若い方が勢いがあるけれど、僕には僕にしかできないやり方で業界に貢献していけたら」と照れ笑いした。

 

結果出して有名に

 好調を維持する近況について「リズムよくレースができている。事故が少なくなったし、場数を踏んで冷静にレースに臨めています」と自信を深めている。また「調整しきれなかった時に、メンタルでどう調整するか。自分のやり方が一番大事と気づけた。3周2Mまではほかの選手と折り合っていない。抜く気持ちで走っているので、そこを見てほしい」と負けん気も人一倍だ。

 「何かで有名になりたいと小さい頃から思っていた。優勝したり、記念レースで結果を出して名前を売ることだと思っています」。バイクで培った感性を武器に「ボートレーサー権藤俊光」をアピールする。

バイクで培った感性を武器に成長著しい権藤俊光

子供にポケバイを教えるのが趣味に

 〇…権藤は二児の父。2歳半の真虎(まこ)くんと2月に生まれたばかりの蒼志郎(そうしろう)くんの成長がなにより楽しみだ。「家族が支えだし、子供にバイクをやらせたい。今は真虎にポケバイを教えるのが趣味になっています」と笑った。

 

 ♤権藤 俊光(ごんどう・としみつ)1986年(昭61)12月10日生まれ、大阪府出身の33歳。大阪国際大卒。オートバイから転身し14年11月の住之江でデビュー。15年4月の住之江で初1着。16年びわこで初優出。昨年9月の戸田周年記念でGⅠ初出場。今年2月のGⅠ近畿地区選手権(尼崎)で準優勝。115期。登録番号4832。1㍍71、51㌔。血液型A。

 

スポーツニッポン2020年6月5日付